覗いちゃダメっ
第13章 先に進む為
里沙「お兄ちゃん、全然連絡くれないか
らお母さん心配してるんだよ」
功一「ごめんな」
里沙「この前だって大変だったんだから
お父さんがね」
功一「うん」
花「…」
悪気はないはずだが
花が入れない話しを続ける里沙
不安はあった
自分がここにいていいのか
でも…
功一「うん、うん、それで」
花「…」
でも平気だった
功一が手を握ってくれていたから
言葉はなくても手の平、指先から伝わる
体温に…
花「…」
里沙「あの…」
花「!!」
里沙「お名前、伺っても?」
花「あっごめんなさい、野崎花です」
里沙「かわいい名前ですね」
花「ありがとう…」
里沙「花さんからも言ってやってくださ
いよ、たまには連絡しろって」
功一「うるさい」
花「…」
最初は緊張していたが
年上の里沙がリードしてくれて
後半は功一がいる事を忘れ女子会になっ
ていた
里沙「へぇ~そうなんだ」
花「うんっ」
功一「俺、ちょっとトイレ…」
里沙「それでそれで?」
花「それでね」