覗いちゃダメっ
第7章 マンションの住人宅で
花「…」
功一「花、久しぶり」
花「功一さ…」
学校帰り
エレベーターで功一に会った花
功一と会うのはいつもエレベーターの中
たまには違う場所で
会いたいが…
功一「最近バイトが忙しくて、あれ以来
俺に会えなくて寂しかった?」
花「…別に寂しくなんか」
功一「本当に?」
花「バイトとか言ってどうせ女と遊んで
たんでしょう」
功一「遊んでないって、こう見えても俺
女に一途だからさ」
花「…」
功一「それでさ」
花「5階ですよ、降りないんですか」
功一「あぁ、うんっ」
花「…」
功一「花」
花「何…っ!!」
功一「502、待ってるから」
花「…」
去り際に
花の耳元で囁いた功一
それは二人の距離を縮めるドキッとする
言葉だった
花「…はぁ…っ」