覗いちゃダメっ
第8章 水泳部のエースと
亜紀「じゃあまずはビートバンを使って
泳いでみよっか」
花「はいっ」
亜紀「そうそう、体の力抜いてゆっくり
でいいから焦らないで」
花「…はいっ!!」
亜紀「…」
自分の練習もあるのに
亜紀はマンツーマンで花に付き合ってく
れた
おかげでどうにか
泳げるようにはなったが…
花「ゴホッゴホッ…はぁはぁ…」
亜紀「ん~やっぱり息継ぎが苦手みたい
だね」
花「すいません…亜紀先輩も自分の練習
あるのに…」
亜紀「気にしないで、どうせ今日は練習
どころじゃないから…」
花「…」
理由は明白
原因は栄治にある
だけど亜紀の友達でもない
ただの体験部員である自分が何かを言え
る立場ではない
花「…」
亜紀「練習続けよっか」
花「…はいっ」
亜紀「そうそう、いい感じだよ」
花「は、はいっ!!」
栄治「…」