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第2章 常連さまと私

クルマは住宅街を抜け海岸通りに出た。

しばらく走ると風俗島が見えてきた。

異様に照り輝くネオンサインが

あちらこちらにあり、

工場地帯のど真ん中にある

この場所だけ夜になっても

きらびやかに輝いてる。

だから、地元の人はここを風俗島と

呼んでいる。

常連さんはパラダイスと呼んでいるみたい。

クルマはゆっくりと風俗島に入っていき

アジアンテイストの

外観の建物の前に止まった。

お店の前にデッカい看板があり

「キレイな華があなたをシコシコする

『バブルガール』

TEL0※×#-087-4545」

『バブルガール』

お店の名前だ。

しかし、このキャッチコピーはダサい。

電話番号に引っ掛けてるのは

わかるけど、

もっと、まともなものを考えても良くない?

クラウンから降りた菜々は

メイクばっちりキメて

降りた。

その顔は風俗嬢希空(のあ)になっていた。



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