君の笑顔をーー
第18章 素敵なX'mas☆
ー クリスマス・イヴ ー
蓮と駅で待ち合わせ。
やっぱ、街中はカップルが多いなぁ。
わたしと同じ様に、待ち合わせをしているであろう女の子が何人もいた。
みんな幸せそうな顔だね。
私もそう見えるのかな?
『泉! ゴメン。遅くなった!
寒かっただろ? どこか入って待ってたら良かったのに…。』
「大丈夫だよ?私もさっき着いたばかりだし!」
『とりあえず、コーヒーでも飲んで温まる?』
「ん。平気ー! 行こう?」
『ほら。手…』
蓮は私の手を握ると、自分のジャケットの中に手を入れてくれた。
(蓮の手…温かいな。)
私たちは電車に乗って少し離れた水族館へ向かう。
電車の中は少し混んでいて、私は人の波に埋れていた…
蓮に腕を引かれると電車の壁と蓮の間に入れてくれた。
そして、私が潰されないようになのか、壁に手を当てていて、私の周りは少し空間が出来ている。
『本当、泉は小っこいのな。
人に埋れて潰されてて、ちょっとそれが
可愛い過ぎた…笑』
「ぅぅ…。蓮。 人が気にしてるコトを‼︎」
『何で?小さい方が可愛いだろ? 俺は好きだよ?』
(クッソーーー‼︎ だからその笑顔は反則だっての‼︎)