君の笑顔をーー
第2章 無垢なココロ。
小さな田舎町ー
ピンク色の花びらが舞う暖かな日。
私は産声をあげた。
【佐藤 泉】サトウ イズミ
これが私の名前。
湧き出る泉のように…
純真無垢な子に育って欲しいと
母が与えてくれた名前。
そんな私は…
男勝りなガキ大将だった。
ケンカはするし、毎日ドロだらけ。
すり傷の絶えない子だった。
女の子と遊ぶより、男の子とサッカーや
野球をしたり外で走り回るのが好き。
『おい‼︎ 泉 ‼︎ 野球やろーぜ‼︎』
「おー‼︎ やるやるー‼︎」
クラスの男の子達に混ざりながら
無邪気に遊んだ。