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「蓮。私ね、幼い頃のトラウマがあるみたい。理由は言えないけど…心と体は別みたいで..体が拒絶しちゃうみたいなんだ。

だからね…これ以上、蓮を傷つけたくない。傷つけたく…私が傷つきたくないだけなの..かな…。」



蓮は、何かを言いかけたけど、私が傷つきたくないと言った言葉で、言葉を飲み込んでしまった。



『………そっか。なんか、色々とあったんだな..

泉はいつも笑ってて、幸せそうにしてたけど、デカイもの抱えてんだ…。

俺のことは気にするな。
ちゃんと…言ってくれないか？』



私は一度俯き、顔を上げて蓮を見た。
眉を下げた蓮の、瞳が少し揺れていた…



「蓮。今まで私にたくさんの幸せをくれてありがとう‼︎ 私を大切にしてくれてありがとう‼︎

蓮…さようなら。」



私は涙を堪えながら、笑顔で告げた。



『泉…。最後に……
抱きしめても大丈夫..か？』



私は静かに頷いた。



そっと腕を伸ばした蓮は、そっと優しく私を包んでくれた。


きっと、私が怖い思いをしないようにだろう。