君の笑顔をーー
第24章 私からーー
卒業式の翌日。
紗彩から、蓮が志望校に合格した事を聞いた。
蓮は自分の夢を叶えるための第一歩を踏み出したんだ。
私も前を向いて、ゆっくりと進んで行こう。
そして私たちは、進級し3年生になった。
隼人と勇大とはクラスが離れたが
紗彩と陸は同じクラスになった。
『泉ーーー‼︎ マジ凄くない⁉︎⁉︎ 3年間、同クラって‼︎ マジ奇跡‼︎ 』
「奇跡って…笑」
『だって‼︎ 5クラスあんだよ⁉︎ 完全奇跡でしょ‼︎』
紗彩のテンションはMAXだ。
本当は、私もすごく嬉しい。
『よ。泉〜。』
あ。ここにもいた…
『また、同じクラスだな。ヨロシク。』
いつも通りの陸がいた。
そして、クラスが離れても、隼人と勇大はうちのクラスに遊びに来ていた。
結局、いつもの5人かよ!
でも…
変わったコトが一つある。
『陸く〜ん☆今日帰り遊びに行こうよー?』
陸の周りには相変わらず、女子が群がっている。
『あー。無理。俺は興味ないヤツとは遊ばねぇから。』
陸は近寄る女子や告白してくる子に
冷たく言い放つようになった。
『え〜‼︎ そんな冷たい陸くんも素敵ー♡』
隼人がたくさん増えた感じがする。