君の笑顔をーー
第29章 俺の彼女は…
「ねぇ、陸〜。今年、受験じゃん?
進路って決めてるの?スポーツ推薦?」
『…………お前。』
「は?」
俺の理性をあっさり吹き飛ばした。
抱きしめてるだけで幸せだったのに。
この状況で…する話か?
小さく溜め息をつき、泉から身体を離した。
俺だけ舞い上がってるみたいで
なんかムカつく…
少し、いじめてやるか。
『何校か声がかかってるけど。
スポーツ推薦は受けねぇよ。
俺、将来とか考えてるし。』
「え?そうなの?
てっきり、バスケの推薦受けて
プロとか目指すと思ってたー。」