君の笑顔をーー
第38章 無邪気な彼女。
『あははっ。陸、パパにヤキモチ妬いてんの〜?』
『はぁ⁉︎』
どうやら、母ちゃんには
俺の心境がバレていたみたいだ。
『陸は、昔からそうだったからね〜。
泉ちゃんのことが好きなんでしょ?』
(‼︎‼︎‼︎‼︎)
『家に来なくなっちゃったから、泉ちゃんもお年頃なのね。て思ってたのよ。
みぃからも様子は聞いてたし?
幼なじみっていっても、距離ができるコトだってあるんだから。』
俺は、母ちゃんの話を黙って聞いていた。
こうやって話すのは久しぶりだと思う。
『そのまま、離れちゃうこともあるんだけどね?
でも…また泉ちゃんが家に来たってことは、2人の中で何かが変わったんでしょ?』
『……何で分かんだよ。』
『分かるわよ〜。陸の顔見てるとね♪』
母ちゃんは歩きながら、泉に視線を向けていた。