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Doll〜敏明編〜

第2章 絵里菜の疾走

絵里菜の家に着いた俺が呼び鈴を鳴らすと、蒼白顔の絵里菜のお母さんが家からでてきた。

「大丈夫ですか?あの、絵里菜休んでましたよね?」
「あ、絵里菜は風邪を引いているの。大したことはないのよ」

なにかを隠すような態度で俺に説明しているのがバレバレだ。

「おばさん、顔色わるいですよ?」

「…そうね……俊明くんには話しておきましょう。ここじゃあ話しずらいから中に入ってちょうだい」

「…?お、おじゃまします」

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