お前は俺のxxx
第1章 新しい生活
「ふぅ…。これで全部..かな?」
殺風景な部屋に、大量のダンボール。
バルコニーの窓を開け、大きく背伸びをした。
「わー。春の風が気持ちイイ..。」
新しい街並みを見下ろしながら
新鮮な気持ちになる。
私、【藤川 結愛】 フジカワ ユア
4月から新しい学校生活が始まる。
中学を卒業した私は、地元を離れ
県外にある高等専門学校へ通う。
私は建築デザイン学科。
幼い頃からの夢であった、
父の会社を継ぐこと。
その思いで、この学校を選んだ。
父の会社は設計事務所。
建築から空間デザインまで手掛ける
中小企業だ。
大好きな父の背中を見て育った私は、
父の仕事に憧れていた。