お前は俺のxxx
第44章 本当の彼は。
颯太が適当に注文すると、まこっさんが焼いていく。
『まこっさんは、俺らの地元の先輩。昔から良くしてもらってんだよ。』
「そうなんだ!優しい先輩なんだね♪」
私はニコっと笑って、まこっさんを見た。
地元の友達に囲まれて楽しそうだな。
颯太って無愛想っぽく見えるけど、人を寄せつけちゃうんだよね。
『結愛。』
「ん?」
『何、一人で考えてんだよ?』
「あ..えとね!颯太の周りって、いい人が多くて楽しそうだなっと思ってた♪」
まこっさんは嬉しそうにニコニコと笑っている。
颯太は私の頭をポンと撫でながら
『俺の仲間はお前の仲間でもあるから。』
と微笑んでくれた。
県外から出て来た私を、気遣ってくれる颯太は、優しくて、不安や寂しさも全部消してくれる。