お前は俺のxxx
第85章 不器用な優しさ。
私がソファに座ると、颯太は冷蔵庫からコーヒーとミルクティーを持ってきて、隣に座った。
颯太はいつものように、プルタブを開けてミルクティーを渡してくれた。
「あ..ありがと..。」
コクっとひとくち飲むと、甘さが口の中に広がり緊張が解けてくる。
どうしよ..
何を話せばいいのかな..
電話のことを聞く..?
違う。その前に颯太に謝らなきゃ..
なかなか言葉が出てこなくて、
颯太の顔も見れず俯いてしまう。
『おかえり。』
バッと顔をあげて颯太を見ると、颯太は顔を背けたままだった。
でも、声のトーンはいつもの優しい声..