お前は俺のxxx
第106章 離れていく心。
まこっさんがマンションまで送ってくれて、私は部屋に入るとソファに腰を降ろした。
鏡に映る自分の姿…
颯太に見せたくて、喜んで欲しくて…
綺麗に着飾った私の姿はボロボロに見えた。
あの時、颯太と離れなければ…
あそこで待っていれば…
颯太のあんな姿を
見ずに済んだのかもしれない。
頭の中は色んな後悔でいっぱいだった。
携帯を見ても、颯太からの連絡は無い。
きっと…
私の軽はずみな行動に幻滅したのかな…
嫌われちゃったのかな…
まこっさんが止めてくれなかったら…
今頃私は後悔していただろう。
私は見ず知らずの男たちに…
抱かれていたかもしれない。
ナンパの先には下心だってある。
それなら…颯太も同じだったの?
バッグの中から荷物を取り出すと、昼間2人で撮ったプリクラが出てきた。
颯太の隣で幸せそうに笑う私。
2人笑い合っているお気に入りの1枚。
私は颯太の前でこんな風に笑えるかな?
今の私にはきっと無理…
いつも仏頂面をしてるけど、
私に向けてくれた笑顔。
初めて見たよ…
他の女の子に笑いかけてる颯太の顔。
ポロポロと溢れてくる涙を拭いながら、
2人の想い出をデスクの奥へとしまった。