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お前は俺のxxx

第110章 言葉…




【 碧 】ーSideー




俺を好きだと言ってくれた彼女ーー
その言葉がどれだけ聞きたかったか..



けど…
いっときの感情で言われたくは無い。



それは本当の気持ちじゃ無い…



そんなことを考えながら彼女を見ると、その瞳は真剣で真っ直ぐ俺を見ていた。



こんな純粋な瞳で好きだと言われたことは、今まで無かった。



力強い彼女の瞳からは、
その想いが伝わってくる。



俺の鼓動は大きな音を立てた。



そうだよな…
いつも真っ直ぐで、純粋な心で相手を見ている彼女。



そんな彼女だから…
俺は好きになったんだーー



彼女を守りたい。
俺の隣で笑っていて欲しい。



でも、俺はズルいよな…
傷ついた彼女のそばにいて、いつか俺に気持ちが向いてくれたら…。そういうことも考えた。



下心ありまくりじゃねぇかよ…



それでも…
俺は彼女を離したくない。



颯太。
お前との関係が壊れちまっても..
彼女を渡すつもりはねぇよ…



殴ってでもお前に伝えたかったこと。
まだ理解して無かったんだな..



〝大事なものを失ってから
気付いても遅ぇんだよ!〟



あの時…
お前に言っただろ…





【碧】ーSideー




End...



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