お前は俺のxxx
第2章 入学式。
ー入学式ー
新しい制服に身を包み、鏡の前で身だしなみを整える。
コンタクトをしたまま寝てから、まだ赤みは完全に引いていない。
「今日は眼鏡で行こ…。」
学校までの道のりをゆっくりと歩く。
学校までは歩いて10分程。
薄桃色の小さな花びらがヒラヒラと舞う。
綺麗な花びらを手のひらにのせ、お願い事をする。
(楽しい学校生活を送れますように☆)
幼稚園の入園式の時、母が教えてくれた[おまじない]
不安でいっぱいだった私を、勇気づけるためだったのだろう。
入学式と書かれた、正門の前に立つと大きく深呼吸をする。
今日から始まる、新しい学校生活。
私は集合場所の体育館前に向かった。
(わぁ..。さすがに建築系の学校だから男子ばっかりだ..。)
数少ない、女子は嫌でも目立ってしまう。
体育館前に着くと、数人の女の子を見つけホッと胸を撫で下ろした。