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はじまりは保健体育☆

第2章 2

「何ものたりなさそうな顔してんだよ」

と悠人がニヤニヤする。

「しーてーなーいっ!」

「どーだか」

ばかっと思いっきり肩をどつく。

そのとき、

「おい、入るぞー」

カーテンをあけて顔をのぞかせたのは、直樹先生だった。

「5限目おわったけど、桜井は大丈夫か?」

「はい、なんかフラッとしちゃって。もう大丈夫です」

「間崎も付き添いありがとな」

「はい」


「よしっ。じゃあ教室もどろうな」

「「はーい」」



「続きはまた今度な」

悠人が私にだけ聞こえるようにそうささやいたので、首まで真っ赤になった!

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