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はじまりは保健体育☆

第3章 3


「じゃあ、こっちかな?」

直樹先生は、私の背後に回るとスカートのポケットにするっと手をいれた。

「あっ!」

びっくりして声を出す私。

「ないなあ‥」

がっかりそうな、直樹先生の声。

ポケット越しとはいえ、太ももに先生の手の感触がはっきり残って私の心臓は止まらなくなった。

必死で、落ち着いて息をしようと努力する‥

直樹先生はリボンがないとわかると、すぐにポケットから手を抜いてくれた。

「そんなにリボンが嫌なら、ネクタイつけてみろよ」

「せ、先生‥?」

急に口調が変わって戸惑う私。

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