はじまりは保健体育☆
第4章 4
木曜日。
「由宇、おはよ~」
「おはよっ」
いつもと同じように登校する。
「みいちゃん、そういえばさ、今日の部活、ミーティングって達哉先輩がいってたよ」
みいちゃんと私は同じ部活に所属している。
みいちゃんは短い肩までの髪を無理矢理おさげにしている子で、成績も運動も人並みだけど、自分の趣味に関してはとことん追求する子だ。
本当は美人さんなのに、ふちなし眼鏡のせいで絶対損していると思う!
「えっほんと。もしかしてついに、完成したのかな!」
と、発明オタクのみいちゃんは目を輝かせた。
そう、私たちは発明部に入っているのだ。