
はじまりは保健体育☆
第1章 1
ちょっとお‥ドキドキしてきた。
おろおろする私。
そんなことにはお構い無く、悠人は無表情にアイマスクを渡してくる。
つけますよ、つければいいんでしょう‥ぐすっ
「それでは始めよう。うつぶせに寝っころがってな。眠かったら寝てもいいぞ。
ただし時間がきたら交代だからな」
アイマスクをつけると本当に真っ暗闇。
先生がぼそぼそ話す声は遠くに聞こえるけど、音楽でかきけされてしまう‥。
「ぁっ」
悠人がいきなり背中に触ったので、私は驚いて小さく声をだしてしまった。
悠人は、ゆっくりと背中をなでてくる。
上から下へ‥
下から上へ‥
大きな円を描くように。
