依存症
第11章 【女】
早く帰ればいいのに…
アタシは…
自分の気持ちも何もかもわからない
[ああー恭平の車だ!!!]
聞き覚えのある声
車に向かい窓に近寄る
のあチャン
気づいたのか恭平は車を走らせた
[ああ!!たくっ…
あっ!!ジュナさーん!!]
ニコニコしてのあチャンが近寄る
なんか気まずい…
「あ!のあチャン…」
引き攣った笑いだったかな?
[もう!!ジュナさん!恭平にバイト来るように行って下さいよぉ]
なんでアタシにそんなこと言うの?
「…恭平…くん…て何してるの…?」
[ええ!ジュナさん 知らないの??
おじさん…ああ!
恭平のお父さんね!
恭平の親キャバ経営してるんですよ!
そこでボーイとキャッチですよ
恭平は無理矢理
働いてる感じですけど!
んで昼間学生ですよ!
んで
私達イトコじゃないですか!
だから
おじさんが
私に恭平に言えって]
昼間…学生?大学生ってこと?
のあチャンは彼女じゃないの?