モテモテ男の裏の顔⁉︎
第27章 どこだよ?
『事情は分かったから。
落ち着いて話そうか…?
ちょっと下で待ってな?
カバン取って来るから。』
何だよ急に…
まじ意味わかんねぇんだけど。
俺は部屋へ戻ると『用事できたから。』とカバンを取り下へ降りた。
『そこの公園に行こうか。
ひとまず落ち着きな?』
俺は先を歩くと、日和の友達は俺の後ろをついてきた。
公園に入りベンチに腰を下ろすと、
もう一度詳しく話を聞いてみた。
黙って聞いてはいたが…
前振りが長ぇよ‼︎とつい口走りそうになる。
簡単に言うと〝日和が消えた〟
『え..と。斉..ごめん..名前..』
『あ‼︎斉藤 愛奈です‼︎』
『あ..愛奈ちゃんね。
とりあえずあいつの番号教えてくれる?』
愛奈ちゃんは『?』と首を傾げた。
付き合ってることになってんだっけ…
番号知らねぇとか不思議に思うよな。
特に気にする様子も無く、カバンの中から携帯を取り出すと、アドレスから日和の番号を開いて俺に見せてきた。
俺はその番号を自分の携帯に入れた。
『ありがとね?
そのクマって…』
『あ。これですか?』
愛奈ちゃんは携帯にぶら下がったクマを、そっと手に取るとクスっと笑った。
『私が作ったもので…
日和とお揃いなんです。』