テキストサイズ

モテモテ男の裏の顔⁉︎

第4章 変な女。



私の腕から手を離すと、綾瀬は思い切り睨んできた。



『声出すとか叫ぶとかしろよ!』



綾瀬の低く鋭い声に、
一瞬ビクッと肩が揺れる。



綾瀬はハッとして、ばつが悪そうに
顔を逸らして謝ってきた。




『…悪い。声荒げてしまって。
あーいうの、イライラするからさ。
ビックリさせたよな。


って…おい‼︎』




私は堪らずその場から走り出した。

恥ずかしさと、悔しさ。
あの場から、逃げ出したかった。




(ムッカツクーーー‼︎

私だって抵抗したし!
思い切り足踏んだし!)



止まることなく改札の外へ出た。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ