モテモテ男の裏の顔⁉︎
第30章 繋がる気持ち。
私の瞳からは涙が溢れ落ち、頬を伝う。
それに気付いた湊は私の唇を離した。
「何でよ..
何で…キスするの…?
こんなことされたら私っ‼︎」
湊に腕を引かれ強く抱きしめられた。
『お前見てるとキスしたくなんだよ。
こうやって抱きしめてぇし、お前に触れたくなる。なんかよくわかんねぇけど……多分、お前のこと好きだわ。』
〝 好きになんな 〟って…
〝 好き 〟が分からないって…
湊はそう言ってた。
私も〝好き〟が分からなかった。
でも…
鼓動が跳ねたり、苦しかったり…
湊の行動ひとつで心が乱される。
溢れ落ちた涙は
ズキっと痛んだ心のせい..
多分...私も湊のことが好き。
湊の気持ちがないキスは嫌だった…