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『なぁ日和。』


「なに？」


緩んだ腕から顔を上げると
湊と視線がぶつかった。


その瞳は真っ直ぐ私に向けられている。


視線を逸らせないほど真剣な表情をした湊をみて鼓動が大きく跳ねた。



『彼女になれよ。
俺はお前とちゃんと付き合いてぇ。』



「ぇ…でも湊…彼女は面倒って…」



『お前のことはそう思わねぇんだよ。
なんつーか…
危なっかしくてほっとけねぇの。

あーマジお前といると調子狂うわ…』


湊の言葉に思考がついていかなくて
私はただ湊を見つめていた。