モテモテ男の裏の顔⁉︎
第4章 変な女。
…………。
あー。イライラする。
自分でどうにも出来ねぇなら
声でも上げればいいじゃねぇかよ。
俺はオヤジの腕を掴みひねり上げた。
うめくオヤジの声に反応して
女が振り返った。
あ。コイツ。
さっきの…変な女?
電車のドアが開くと、オヤジは暴れだし
俺の手を振り切って逃げていった。
チッ。クソが‼︎
俺は変な女の腕を掴んで
電車から降ろした。
イラっとして思わず怒鳴ってしまう。
俺の怒鳴り声に肩を揺らしたそいつを見て、ヤベ…と思い、顔を逸らし謝った。
女の方を見ると、走って階段を登って行った。