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モテモテ男の裏の顔⁉︎

第35章 温かい家庭。




私が遅れてリビングに入ると、兄貴は笑いながら湊の肩に腕を回していた。


(何がどうなってんの…これ。)


『おぉ‼︎日和もこっちに来て座れ!』


「え?..う.うん。」


『仁から聞いた。湊がお前のこと守ってくれたんだってな?』


(え″⁉︎うそでしょ⁉︎
あのことも知られたの⁉︎)


あの時はまだ、私は仁兄ちゃんだと気付いていなかった。

湊が助けてくれて、仁兄ちゃんが着替えなどの世話をしてくれたから、詳細を知ってるはず。


あんな事が兄貴に知られたとしたら..


『日和!』


「は.はい⁉︎」


『今まで俺のことで、お前を厄介ごとに巻き込んじまった。

でも今のお前には、湊みたいなイイ男がいるから、もう心配いらねぇな!』


突然どうしたのか…?


兄貴はまるで別れの挨拶でもするように、話し出した。


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