テキストサイズ

檻の中の女

第4章 新入り




そして、私の正面の空いていた檻の前で立ち止まると、




「入れ。ここが今日からお前の場所だ。」




そうスタッフに言われ、
おずおずと檻の中に少女は入っていった。




スタッフは廊下を振り返り、大きな声で




「今日からここに新しく来た320番だ。」



と、短く説明した。



そして、たち去り際、その少女に向かって、

「…さあ、もうすぐ楽しい時間が始まるぞ…。」



と、下卑た笑みを投げかけ、立ち去った。









ストーリーメニュー

TOPTOPへ