檻の中の女
第6章 信頼
でも…
大切な息子の嫁と娘が、
おばあちゃんにとっても
大切かって言えば…
そうじゃないよね……。
結婚は認めても、
お母さんと私はおばあちゃんから
受け入れられることは無かったの。
お父さんがいるときは
おばあちゃんも普通でいるようにしてたけど…
仕事で昼間いないときとかは、
辛くあたられてたと思う…。
あんまり覚えてないけど…。
お母さん、頭は良かったから
日本語は教えてもらって
すぐに話せるようになったみたい。
だから仕事も探せば出来たんだろうけど、
私の面倒をおばあちゃんが見たがらなかったし、
家のことをしてくれって言われて、
家事をずっとしてた覚えがあるなあ…。
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