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フーセンガム

第9章 波乱

(二宮side)

櫻「あっ、今日ね友達と約束があるんだ」
「一緒に帰れないね…」

最近、一緒に帰れないことが多い。

櫻「ごめんね…」

翔さんも辛そうにうつむく。

「じゃあ、明日デートして?」
櫻「わかった、1日かず独り占めだ」

ニコッて笑って、頭を撫でられる。

「えへへ、翔さんの特権だよ?」
櫻「当たり前だろ~」
「きゃ~」

翔さんに抱きしめられる。

櫻「大好きだよ、かず」
「俺も」

最近は、これが日常。
一緒に帰る日も帰らない日もする。

櫻「じゃあ、時間と場所メールするね」
「うん、わかった」

翔さんの背中が見えなくなるまで見つめていた。

そして、一人スタスタと家に帰り、買い物をしにショッピングセンターに向かった。

「…ギター、ピアノ…」

結構、弾いてみたかったりする。

?「ちょ、やめろよ」

聞き覚えのある声に反応し、ゆっくりとその場所に近づく。

櫻「じゅっ…」

目の前で、翔さんが別の男とキスしてた。

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