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短編&長編のポエムたち

第3章 No.3 【恋愛】



「ねぇ…君は誰が好き?」

眠る横顔眺めながら聞いた

一定の間隔で聞こえる寝息

返事はないけれど
少し微笑んだ気がした

どうか私が出てくる夢でありますように…

寝返りした君は私に顔を向けて
変わらず寝息をたててるね

…そっと、そっと起こさないように
君に、少しずつ近づいた

君の寝息がかかる距離まで
君の唇が届く距離まで
そして、そっと…口づけた

君は気付かず眠ったままだけど
私はとても幸せだった

君が隣に居ることも
同じ時間を刻めてることも
どれもこれも幸せなんだよ

君は『また、そんなおおげさな』
なんて言って笑うけれど
私にとって君は大きくて大切な存在

だって、考えてよ

人生って長いんだよ?

そのうちの何ヶ月も君と過ごして
人生というものの数ページが
君の色だけで描かれてくんだ

私と君の色が混じって
美しい色じゃなくたって
私と君が一緒に居た証拠だよ

ねぇ…ねぇ…
眠る君にまた私は質問した………

「これからも私たちは一緒に居るよね?」

………



……………



……………………

『…当たり前だろ。馬鹿。』

*END*

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