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溺愛禁止。

第8章 後悔

そして---


「圭一…。」



「…?」



「圭一が私の所に二度と戻って来ないように

思いきり振らせて?」



「…え?」



圭一はまさか私がそんなこと言うとは思わなかったのだろう。


了承の言葉は無いけど、言わせてもらう。


これからの私達のために。





「圭一…

圭一のこと、好きで付き合ったのに

大嫌いになっちゃった…。

だから、

二度と私の前に現れないで。



さようなら…。」








私がそう言うと
圭一は溜め息を吐きながらも


「…あぁ、さようなら。」



…と言ってくれた。








その後、圭一が玄関のドアを開けた時

ドン、と何かにぶつかったような鈍い音がした。






…何?



ゆっくりドアの外を覗いて見ると





蓮君と店長の顔が見えた。


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