テキストサイズ

溺愛禁止。

第11章 邪魔する男

あの後---


場所のことも忘れてしばらくキスをしていると


係員の人に“すいませんけど…”って声を掛けられて我に返った私達。


二人でクスクス笑いながらその場を後にして
DVDを借りてから私の家へ向かった。


部屋に入ると私が温かいコーヒーを淹れている間に、蓮君はDVDをセットしてくれた。


気持ちを伝え合った後だからなのか
個室がそうさせるのか


お互いにいつもよりソワソワしながらソファーに並んで座った。





蓮君が選んでくれたDVDのタイトルは



“いつまでも、何年経っても切なくて”




“ひじり”っていう人が書いた

恋のお話だ。





「蓮君は割りと恋愛系が好きなの?」


「何でも見るけど…その時の気分で選ぶから
今日はこれ。」




そう言って私の唇に



“チュッ”





不意打ちのキスをくれた。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ