溺愛禁止。
第12章 邪魔する男達
蓮君の気持ちは痛いほど伝わってきた…。
蓮君のことは好きだけど
まだ始まったばかりの恋。
私は蓮君との温度差を感じていた。
だけど、もっと好きになりたい…。
そう思っていた。
みんなの所に戻ると既に帰る仕度をしていて
「ほら、二次会に行くぞ。」
と健太が言われた。
「どこに行くの?」
「恋実の部屋。」
「え?」
「ここから一番近いんだから。」
「朝まで飲むぞー!」
「早く行こっ」
私は皆に引っ張られるようにしてレジへ向かう。
他のお客さんに迷惑になりそうな程
賑やかな私の友達。
みんなは凄く楽しそうなのに
私はさっきの蓮君とのことで少し沈んでいた。
そんな私に気付いてなのか…
私の頭を不意打ちで後ろからポンポン、と
優しく撫でた健太。
ゆっくりと振り返った私の視線の先に
私達を悲しそうに見つめる
蓮君の姿があった…。