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溺愛禁止。

第14章 届かぬ想い

胸はぎゅうっ、と押し潰されるのに


ありがとうって言ってる私は


自然と笑えている気がしたんだ…。







だけど---







「恋実ちゃん…


どんな形でもいいから、幸せになって…?」







蓮君が切ない表情でそんなことを言うから



我慢していた気持ちが


涙となって溢れてくる…。





好きって…


言いたくなってくる…。









“自分の気持ちに正直になった方が

楽に生きれるぞ”










最後だし…



ちゃんと…振られてみようかな…。



どうせもう、会わなくて済むんだし。









もう遅いよ、って



もう好きじゃないよ、って…





思いっきり…振って?








「蓮君…







私ね?」








私が…



そう言った時だった---

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