溺愛禁止。
第17章 あの頃には戻れない
私のことが好きだと言ってくれた健太。
中学の頃とは…違う健太。
私も変わったけれど
健太は…
もっと変わってしまったのかもしれない。
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先に待ち合わせのカフェに着いた私と蓮君。
緊張しながら健太を待つ私の隣で彼は
「正直に、思ったまま話せばいいから」
そう言って手を
ぎゅっ、と握ってくれた。
「俺は、一発、嫌…何発ぶん殴っても足りないくらい殴ってやりたいけど
まぁ…恋実次第だな」
「…私次第?」
「そう。
ちゃんと隣で聞いてるから…
俺に対しての気持ち」
私とは裏腹に満面の笑みを見せる蓮君。
「だけど…
アイツに少しでも恋実が
揺れ動いたりしたのが見えたら
俺は…」
そこまで言った時
健太がこちらに向かって来るのが視界に入った。