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溺愛禁止。

第8章 後悔

「ちょっと、誰よこのイケメン。

恋実の彼氏?」




「…。」


「あ、初めまして、俺…圭一ッス。」


何も言わない私の代わりに圭一が自己紹介をした。


月子さんは自分から聞いた癖に“あっそ”と
軽くあしらうと


ソファーに腰を下ろし、コンビニ袋からチューハイと珍味をテーブルの上に並べ始めた。


「ねぇ恋実、あのね?相談なんだけど

私の同棲している彼氏がさぁ、
うざくてもう別れたいんだけどどう思う?」



同棲している彼氏?


「私の携帯、勝手にチェックするし、

勝手にアドレスとか削除しちゃうし…

着信拒否の設定までするの。


最低でしょ?


本当、呆れちゃう。

人としてどーなのよ、って思わない?


ねぇ、恋実はそーゆー男、

どう思う?」







あ、そうか…。


月子さんは私に
助け船を出してくれてるんだ…。

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