男子寮
第15章 利央×快斗 欲しいのは…
手に手錠をかけられ、口はガムテープで押さえられていた。
服はギタギタ裂かれ、もはやその役割を果たしていない。
あの快斗が涙を流し、必死に抵抗を繰り返す。
しかしそれを嘲笑うかのように、快斗の体を鞭や拳で痛め付ける。
顔には痣…、
身体中には鞭で叩かれた真っ赤な痕。
みているのもやっとだ。
「あ、利央じゃねぇか」
思い出した。
この人たしか、快斗の兄貴で、鬼畜で有名な、
「漣斗さん…」
そうだ、漣斗だ。
でもなんで快斗を?
まさか実の弟を売るのか?
「なにやってるんですか?」
「調教?」
ニヤリと笑うその顔が、この世で1番怖い笑みだと思った。
こんなやつ、人間じゃない。