秘密の時間は私のもの
第16章 覗き見る者
やっと放たれた白濁液を見て一息付く俺。
あの2人がこの場を離れ、5分は経っただろうか。
これくらいなら別に普通....
いや......2人が離れてからカウントするのはおかしいか
颯太とシ始めてからと考えると恐らく1時間は経っただろう。
放たれるまでに10分以上かかったことのない俺。
不名誉なレコードを更新してしまった。
自慰をしてても5分以上、かかったことはないんだけどな....
流石に、手が、疲れたな
ふぅ、と息を吐き宙を眺める。
こんなボーッとしていたらまた思い出してしまう。
滝波の、言葉を。
『立川くんに接していて少なくともーーーー』
........帰る、か
どうせ俺を待ってる人なんて居ねぇだろうし
もう、疲れた。考えるのも、現実に目を向けるのも
現実逃避をし、鞄を持ち立ち上がろうとしたその時。
「っ.....」
掌に走る痛み。
見ればそこには小さな針が刺さっていた。
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