テキストサイズ

秘密の時間は私のもの

第17章 お前とあいつと俺の気持ち

もちろん怯む俺。


これは本気で怒らせた。


立川と言えど男。


殴られれば痛いだろう、と思いながら


目を閉じ、殴られるのを待つ構え。


なんと情けないことか。


でも、今の俺は殴られるべき。


そう自分に言い聞かせ、覚悟を決めたその時。


聞こえた







“告白”


























「だって僕は、上野が、好きなのに!」




























一瞬の間。



隙.....?

あぁ、敵に見せたら確かにまずいなぁ....



アホな思考とは裏腹。


俺の目はしっかりと真っ赤になっていく立川を捉えていて。



「...........あ.....」



立川の漏れた声を合図に、俺の顔も真っ赤に染め上がったのだった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ