 
秘密の時間は私のもの
第19章 提案
俺、何か口滑ら.......せたんだったわ....
もう何度もしつこいようだが
上野と颯太が恋人だって俺、断定したんだった。
きっとこいつが言う“保健室出るまで”を見てれば
その断定もできなかったんだろう。
「見てねぇよ」
「そうか....」
あからさまな安堵。
そんなの見せられたら余計に気になるだろうが
俺が見てない場面で一体何があったんだ
どうしても気になって口を開こうとするが
させまいと言うように上野が次なる言葉を発した。
「2つ目。立川に聞けば分かるって言ったけど、んなもんもう実践済みなんだよ
本人目前にして聞かない訳ないだろ」
それもそうか。
ということは、普通に考えて分かることを俺はドヤ顔で言ったんだな。
もう正直ここまで来たら自分の醜態などどうでもいい。
が、穴があったら俺は迷わず入る。
すっぽりと。
 
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