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秘密の時間は私のもの

第21章 説明してもらおうか

そこで思い出すは自分の行動。


1週間、何も言わずここに現れもせずにいた自分。


この1週間、颯太と同じクラスの滝波はおそらく嫌と言うほど


暗い颯太を見てきたんだろう。


不安に駆り立てられてる颯太とか


泣きそうになる颯太とか


はたまた泣いてしまった颯太とか.....



.......なにそれ。ちょー見てぇ



とまあ、俺の不純な欲望は置いといて。


俺なんかより余程、颯太がお気に入りの滝波にしちゃあ


そんな颯太は見ていられなくて、俺を責めたい気持ちも分か....



.......ん?いやいや、待て待て

“そんな颯太を見ていられなくて”?

.....ねぇな....



そう思うのは、浮かんできた憂いを帯びた颯太は正に“受け”そのものだったからで。


そんな颯太を間近で見れたというなら


こいつにとっては、ご褒美でしか無かったはず。



だったら、こいつ、何に怒って.....



もう1度、じっくり滝波の瞳を見詰めれば、伝わってくる“腐”の熱意。





『てめぇ、セックス1週間も休みやがって.....あの契約と話がちげぇじゃねぇか...』





.......そっちかよ....

どこまでも腐ってやがる....



呆れてものも言えない。

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