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秘密の時間は私のもの

第1章 秘密の時間

颯太は躊躇う事無くそれを一飲み。


顔を上げれば口端に飲みきれなかった白濁が見られた。



「颯太、ついてる」



指摘すればどこー?とのんきに聞いてくるから


ここと拭ってやればその指をパクリとくわえこみそれすらも飲み干した。



「ん......美味しかった」



満足そうに笑う颯太を引き寄せ、今一度自分の腕の中に。


颯太の体温を感じ、温まる。


颯太もそんな俺に体を預け、目を閉じた。


俺と颯太、2人分の心臓の音。


俺はそれを心地よく感じながら颯太を抱き締める腕に力を込めた。


俺と颯太の秘密の時間。


何度も言うようにこれは他の誰かにバレてはいけないのだ。


それを守るため細心の注意を払って生きてきた俺ら。


しかし、もう既にこの時、その努力が崩れ始めていることを


俺らはまだ知らなかった。



















「見付けた......いい、題材.....」
















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