俺の弟はホモなのか?
第20章 ★新章★俺の弟は優等生なのか?
4月―――――…
桜は満開を通り越し……
ハラハラ散り始めた季節――…
俺の弟は…高校の制服をビシッと着こなし
鏡の前にたつ――――…
「なぁ…兄貴…ネクタイって…こんな感じ?」
鏡に向かい…何度もネクタイの位置を確認する…
中学は、学ランだったから…ネクタイとは縁がないらしく…
首元に自信がないらしい…
いつも自信満々な癖に…
まだ…俺には可愛い所を見せてくれる…
「ミチル…直してやろうか?」
「ん?さんきゅう」
鏡から振り返り…
俺を見るミチル…
あれ?また――――…背が高くなったか?
俺は…少しミチルを見上げつつ…ネクタイを直す…
「〜〜〜ったく…学ランの高校にすれば良かった…」
「何、言ってんだよ!南城1校を受験するときに解ってた事だろ?贅沢な悩みだ!」
ミチルは、ニヒヒっと笑うと…俺の頬にチュッとキスをした――――…
「////っ…ミチル!?」