俺の弟はホモなのか?
第30章 ★新章★僕の兄貴はデートに食いつくのか!?
「く〜〜〜〜〜〜!やっとテスト終わったなぁ〜!」
全科目のテストが終わり、ざわつく教室に――――…
別のクラスの照井が我が物顔で入ってきた…
テスト期間中…照井はなにかと俺のクラスに顔を出し…山岸に勉強を聞いていた…?
いや…あれは聞いていたと言うか…ちょっかいをかけていたと言うか…
からかって遊んでた?
「杉浦〜!多分、今回のテストいい結果だぜ〜俺!」
照井は、ニヤニヤしながら俺の前の席に座る――――…
「だろ〜な、学年トップの山岸が家庭教師なら…嫌でも成績はあがるだろ?」
俺は、カバンに荷物を積め…帰りの準備をする…
部活は、今日まで休みだし…
早く帰りたい…
「さぁ!テストも終わったし!お疲れさん会にでも行くか〜!な?山岸〜!!」
照井は、山岸の方を見ながら当たり前の様に声をかける…
「なっ!!照井君は、いつも、いつも!!僕にだって、予定とかあるんだからな!!」
山岸は、眼鏡の位置を直しながら照井につっかかる
「はぁ?予定?そんなの聞いてね〜ぞ!?
つ〜か予定あるのかよ!?」
照井は、山岸を睨みつつ脅すような口調になっている…
「べ…別に…今日は、たまたま予定ないけど………」
山岸は、その睨みを…弱い睨みで返す…
「ぷっ!!山岸、うける!」
―――――…うける?
大丈夫か?照井…
山岸には見えてないだろうが…
照井は、八重歯を覗かせた…意地悪っ子の様な笑いを俺に見せる――――――…
「照井…お前ってそう言う奴だったのか?
今、すっげぇ悪い顔になってるぞ…」
照井は、いいの〜っと背後からブツブツ文句を言いながら近づいてくる山岸を楽しそうに眺めていた…