
俺の弟はホモなのか?
第30章 ★新章★僕の兄貴はデートに食いつくのか!?
ざっとメニューを見た限り…
ランチコースは無かった――…
多分、一人千円なんて激安なコースなどこの店には存在しない――――…
たんなる“後輩”に……
そこまで良くしてやる義理はあるか?
―――――…いや…ないな…
よっぽどのお人好しか……
好意が有るか……しかない…
「―――…先輩…ミチルの言う通り…任せていいですか?」
「任しとけ…」
―――――…向井の顔…
兄貴を見つめて微笑むとか…
ったく……面白くない…
向井は、メニューを持って…
部屋を出ていった―――…
「で――――…兄貴にキスした人って…今の人?」
「///ミッミチル!!」
兄貴の顔が真っ赤になり…
口をパクパクさせながら…慌てる…
「///…ハハハ……スミマセン…」
「はぁ…何だよ、その…“スミマセン”って…」
兄貴は、困ったように…俺の顔を覗く…
「いや…なんとなく…」
「別に…キスに関しては…もう、怒ってね〜よ…
でもさ…カケル…
自分が…すっげぇ魅力的な人間だって事は…忘れんなよ―――…」
