俺の弟はホモなのか?
第33章 ★新章・最終章★俺と弟はホモなのか?
「四歳チョイの子供が――…
真剣にそう感じたんだ…
それからずーっと……ミチルを自分だけのモノにしたくて…あらゆる事をしたよ…
母さんや父さんの目を盗んでは……
“君は僕のモノ――…君は僕のモノ…”って…ミチルの耳元で囁きつづけてたんだよ……
ヤバいだろ?痛い子供時代…だよ…
言葉なんかまだ、解らないミチルに…ず〜っと囁きつづけたんだから…」
俺は……ホントに毎日…毎日…
ミチルに囁き続けた……
子供とは…残酷……だよな…
暗示を……かけ続けた……
しかし―――…小学校…中学年頃から――――――…
ミチルが…言葉を理解し…お喋りをするようになってからは…上手く伝えれなくなった――――――――…
自分の中でも…徐々に…違う…かも…ヤバいかもって思えてきたからだ……
ミチルが成長すれば…するほと…可愛いて愛おしい…
でも――――――…
兄弟だし……男同士だし…
俺は……諦めたんだ―――…