片思い
第7章 ノートに込めた想い
私、富岡くんに好きって言える日が
くるのかな…? れいがんばって!!
はぁー… いつも窓の外見てるけど
なにが見えるんだろ?
あなたが気になって勉強出来ないよ…
よし!!
明日こそ話すぞ!!絶体に!
ここでやめたら女がすたる!
富岡くんがガッツポーズしてたぁ!
めったに見れない貴重品だよ♪
可愛かったな(〃^ー^〃)
大好きなの。
もぅ、好きすぎて止まらない。
あなた以外の人なんて私には見えない!!
絶体に富岡くんの方がかっこいいよ♪
みんなには良さが分かんないのか(笑)
かわいそうにな♪
私、どんな事があってもあなたを
諦めたりはしないから。
それにこんなにも好きなんだから
諦める事なんてできないよ!
私のページをめくる手が止まる。
涙が頬を伝う。
私、泣いてるの…?
私、悲しいの…
「…っふ…うぇ…ヒック…」
なんでこんなに胸がいたいの?
富岡くんが私を見てくれないから?
このノートを呼んで恋しさが込み上げたから?
いや、 きっと違う。
私が諦めようとしてるからだ…
頭では諦めるんだ。ってわかってた。
でも、心が嫌だって叫んでた。
諦めたくないって叫んでた。
「…うぅ…ヒック…っふ…ヒック…」
泣くことが精一杯で呼吸が苦しい。
私、なにやってんだろ…
今、泣いててもきっと富岡くんには
届かない。伝わらない。
泣いてるの暇があるなら努力しないと。
もっと可愛くなって、もっと明るく富岡くんにあいさつできるくらいにならないと。
私は一呼吸して泣くのをやめた。
まだ、肩が上下する。
涙をティッシュでふいてペンを持った。
私は諦めない。
初めての恋なんだこの程度で終わるもんか。
泣いてばかりいるれいにはサヨナラだ。
私は強くなるよ。大好きなあなたのために。
私は強くノートを抱き締めた。