片思い
第11章 混乱
お昼。
梨花は思いを寄せる先輩を見に
食堂へ行った。
めいとあたしは二人でお弁当♪
「れい…なんかあった…?」
めいが突然聞いてきた。
思わず卵焼きを箸から落としそうになる。
「え!?な…なんかって?」
「んー…なんか最近れいがあの人見てにやけてないし…」
「えぇ!!あたしいつもにやけてないよ!」
「気づいてないだけーw
顔赤くしながらあの人のこと見てたよ!」
あたし…にやけてたのかな…?
富岡くんを探した。
どうやら教室にはいない。
「コホン…あのね…実はね…」
よし…
あの日のこと話そう…
***
私はあの日のこと全て話した。
梨花が富岡くんのこと好きだったこと。
私はいてもたってもいられなくて
告白したこと。
フラれたこと…。
話してていつのまにか泣いていた…。
やっぱりまだ涙は出るんだ…
こんなに悲しい…
切ない…
胸が誰かに握りしめられてるみたいに…
痛い…
胸の痛みと共に涙はポロポロ溢れてくる。
クラスには人はあまりいない。
それだけは救いだった。
下を向いて話した。
笑って話したはずだったのにな…
めいは黙って聞いてくれた。
下を向いた私の頭をなでながら
「れい…よく頑張ったね…」
めいの優しい言葉にさらに涙が溢れる。
私…ずっとずっと
誰かに誉めて欲しかった。
自分ではどうしても後悔ばかり
呟いてしまう。
本当は 頑張ったね って誰かに言って
欲しかったんだ。
認めてもらいたかった。
「めい…ありがと…ヒック…」
めいがいてくれてよかった。